艦隊これくしょん -艦これ- 1話「初めまして!司令官!」 視聴感想

視聴動機

最終話放送が終わってから何かと叩かれていたのと、周りでワリと持ち上げている人が多いので視聴することにした。

 

主なスタッフ

監督 草川啓造

脚本 花田十輝

絵コンテ 草川啓造、宮澤努

演出 本多美乃

作画監督 井出直美、松木麻友子

 

再視聴時感想

1回ザーッと見てから、もう一度再生しながら感想を書いています。(時間は目安)

~2:30

 艦これの世界観をざっくり紹介。この時点で動きのある艦むすは3Dで描いていく方針がわかる。メカメカしい部分と女の子の可愛さ的なものは、最近のTVアニメの3D技術ではワリと両立させるだけの技術は安定的に提供できるだろうから、妥当な選択と言える。あとは原画と3Dの切り替えをどうやってなじませていくかが腕の見せどころか?

 

~3:26

 吹雪登場。話は吹雪視点で描かれて行くのか。提督が登場。ゲームはやったことはないが提督=プレイヤーという前提知識はあったため視点構図がから提督=あなたの構図を意識させるということが伺える。同時期にやっていたアイドルマスターシンデレラガールズのPとは全く逆の路線といえる。

 

~4:28

 睦月登場。止め絵のパンと会話でのカット節約が見られる。他で重いカットを使っていくという意図が読み取れる。

 

~6:26

 夕立、三姉妹登場。キャラ紹介が続く。原作ゲームっぽいセリフが入っているがそこに対するこだわりは必要なのだろうか?

 

~7:24

 海上での戦闘シーン。やはり艦これの見どころはここと言っていいだろう。3D演出・動画のレベルが高い。

 

~9:00

 背景設定はかなり細かくて、戦争映画などで見る小物なども再現していていいと思った。素人目には違和感なく時代感を感じれる。

 

~10:30

 赤城登場。視聴前情報として弓シーンの対するツッコミがあったのは知った上で見てしまっているが、それを抜きにしても素人目には射るシーンは「なんかちがうなぁ」感を出すには十分だった。

 射った弓が戦闘機になる、という演出はキャラのディティール、戦闘シーンにおける迫力共に実現できる素晴らしい演出だと思う。

 

~11:30

 吹雪の赤城に対するあこがれという設定追加。百合キャラ追加。キャラ多すぎるためキャラ紹介が続く。

 パズドラとかもアニメ化したらこんな感じになるのか?妖怪ウォッチの様に何クールも続くアニメではなく、なおかつ原作ファンへの配慮が必要だと判断したためか、キャラ紹介がちょいちょいはさみ、テンポが悪い。全部のキャラの話を1クールで作るのは無理だろうし(オムニバスならなんとかなる?)この配慮は本当に必要だったのだろうか。(いや、ない。)

 

~13:30

 作戦内容~出撃まで。やっぱりキャラが多い。

 

~15:30

 出撃シーンはクオリティが高い。やはり見どころである。水しぶきは原画でやっているように見えるのでうまく3Dと調和が取れてて素晴らしいと思った。原画班と3D班の意思疎通を誰が取り持ってやっているかなどの制作プロセスが個人的には気になる。

 3Dは動きの正確性も魅力の1つではあるが、やはり大胆なカメラワークができるところが3Dの最も大きなメリットだろう。しかしながらカメラワークの演出はコンテ段階で決めているのだろうか?それとも3Dの演出段階で決めているのだろうか。ここも最近のTVアニメにおいて制作プロセスが気になるところ。

 

~16:30

 吹雪カミングアウト。話数内でのプチフラグ→高速回収の流れはとても好き。原画の場所と3Dの制作の場所が他の戦闘シーンなどに比べるとハッキリしてしまっている印象があるが、時間、お金が無い中で上手くなじませているという印象はもてる。

 一貫してパンツは見せない(穿いてない?)という方針の模様。咲-Saki-路線と言える。個人的な意見としては、パンツはワリと見せることによってそこに視聴者が囚われてしまうということもあり、パンツは見せない方が他に集中できるという風潮があると感じている。また、原作には無かった設定のようなものを勝手に追加してしまうのは原作ファンの逆鱗に触れかねないのでまさに丸い選択肢と言えるだろう。いとつ感想を述べさせてもらうとしたら、「逆にエロい」。

 

~17:30

 また原作のセリフらしきものが。中破?(原作やってないからワカラナイけど、ダメージを受けるたびに服が脱げていくといういかにもDMM的演出が原作内にあるという前知識はある。)状態もこれから各キャラ見せていくというノリが容易に想像できる。

 

~20:50

 短時間の間に「あぶな~い」→横からドーンの黄金パターンを繰り返すあたりはかなり単調感否めないが、黄金パターンを丁寧に作っている点は素直に評価できると思う。

 吹雪が砲撃のための構えを取る一連の動作で、予備動作で体全体を使って銃?を引き上げるのだが、ここまでその銃が重かったという演出は無かったため、ここだけ引き上げるに際し予備動作が入るのは違和感を感じる。まあ、アニメーションらしいと言えばそうらしいのだが。

 吹雪が爆風を受ける演出は素晴らしい!!爆風の中から吹雪の頭が意識できる。

 

~21:40

 漂うヒーロー見参感。モブキャラの「えっ!?赤城さん?」のセリフに若干の違和感を覚えつつも、動画、演出、音楽共にハイクオリティが続く。

 

~23:00

 赤城を弓を射るシーンでの、目のアップ→引きのフレームへの変更は個人的に大好きなカメラワークである。

 

~last

 回想と「無理だよね、私なんかじゃ・・・」のあと、司令官になにかハッパをかけられたのか赤城との一緒の艦隊を目指す事によって、当面のストーリーのゴールを設定。

 というか、司令官って誰?

 

総評

 キャラおおすぎぃ!原作知らなくてもまあ見れるかな。

 

今回の考察

 しかしながら、モブキャラのセリフの意外性の含意はどこにあるのだろうか?はたまた、原作でのセリフをただただ言わせただけなのだろうか?

 ここからは考察の域を出ないのだが、話の筋から捉えられる意外性としては「こんな雑魚戦なのに赤城級が出てきたぜ説」が濃厚だと考える。

 というのも、吹雪は実戦経験が無いことは提督は百も承知であり、その中で出撃させたわけである。提督に対する吹雪の出撃歴詐称という戦は完全に捨てきれる訳ではないが。

 では何故提督は吹雪を出撃させたのか?それは吹雪に何かしらの他を圧倒する能力がそなわっており、早く開花させるために思うに早く実践経験を積ませようという提督の思いがあったためであると考える。また、その提督の思惑を聞かされた赤城の吹雪を守るために万が一でも吹雪を殺してはいけないため雑魚戦えあったとしても赤城が出撃したと考える。となれば、以前吹雪が赤城を尋ねた時の「提督から話は聞いているわ。」というセリフもかなり合点がいく。

 

点数付け(100点満点)

演出・作画(30点満点) 25点

 3D、原画共にクオリティが高かったため。少々気になるところもあったため-5といったところ。

脚本(30点満点) 15点

 提督=あなた視点はワリと好き。しかしながら、多くのキャラの特徴とかいれなくてよかったと思う。

その他(40点満点) 0点

特に何も無かったため0点。

 

合計40点。