艦隊これくしょん -艦これ- 4話「私たちの出番ネ!Follow me!」 視聴感想

主なスタッフ

監督 草川啓造

脚本 あおしまたかし

絵コンテ 稲垣隆行

演出 小坂春女

作画監督 王國年、星野玲香、嵩木樹

 

視聴時感想

一時停止をしながら感想を書いてます。(時間は目安)

~OPまで

 前話からの期待通り、丁寧なストーリーのつなぎ。良。

 

~OP終了まで

 特にOPに変化はなし。

 

~2:33

 長門も口調変わるのね。本人に自覚が無いということも表現していて好き。

 

~3:56

 「あれでは授業など頭に~」のセリフは野暮。言われんでもわかっとるわ!

 BGM入りのタイミングを睦月からにしているのは良。

 

~4:33

 前シーンの「時間が解決するのを待つしか無い」というセリフは、ストーリーを切り替えていくという合図だったのか。

 

~5:38

 吹雪の金剛へのあこがれを確認。

 「元気のいいGirlね!でも元気の良さなら私だって負けないね!」というセリフには違和感がある。というのも、吹雪は今元気が無いハズだから。あるとすれば、あこがれの先輩に対してとりあえず元気よく挨拶しといた。といった理由くらいか。

 

~6:08

 金剛型四姉妹の登場シーンはオール原画でかなり手を込んで作っていると見える。良。

 

~6:49

 吹雪のイメージは崩れるというシーンだが、あこがれの想像があの少女漫画風イラストだけでは具体的に伝わって来ない。しっかりアニメーションを使って演出して欲しかったところ。

 提督という存在を強く意識した艦娘は金剛が初なため、キャラによってストーリーの幅が広がったと言える。

 また、提督=あなたの構図があるため(あなたに気に入ってもらうため)金剛は多くの萌的演出がされることが予想できる。

 

~8:15

 作戦説明。

 

 ~9:03

 睦月の明るい振る舞いはかなり好き。無理に前向きにいつづける事こそが辛さを表現できる。

 

~9:32

 吹雪の辛い現実を受け入れようとしていく姿勢はかなり実際のところはかなり前向きな行動で、睦月との裏表が上手く表現されていて良。また、感情の乗ったアニメーションであったと感じる。

 

~9:46

 見どころの演出出た!金剛から急に話を振られた時の吹雪の目線と「えっ」ってセリフ!完全に昨晩の出来事を思い出している様子が出ている!神演出!

  この前のカットでは騒いでいる金剛をなだめる仕草を吹雪はしている。しかしながら話をふられるほんの数秒間に意識を昨晩に移している。普通の状態であれば考えにくい。つまり、ほんの数秒の間でさえも、如月および睦月のことに意識が行ってしまうほど意識していると読み取れる。また、目線を下に落としていたことも「後ろ向きなことを考えていた」と読み取らせる事ができる。

 ほんの何秒かの仕草によって視聴者に多くの情報を読ませる事ができる、また、それをごくごく自然にできる、アニメーションの醍醐味を感じる!

 

~10:55

 原画アニメーションが今回多い。

 

~12:14

 アイドルと言えばでこいつの張り合いをちゃんと出すのは丁寧。

 

~15:53

 吹雪の目線でボーっとしているのがわかる。まあ神演出。

 

~16:04

 約6分もの間話がすごくどうでもいい。逆に辛い現実を忘れろというメッセージ性が読み取れる。

 

~16:56

 金剛の「やっと笑った」は吹雪のことを意識して底抜けに明るかったことの証左になる。丁寧なセリフである。

 

~18:13

 4話になっても戦闘シーンは品質が落ちない。良。

 

~19:00

 吹雪の「如月を忘れることができない睦月」を思い出すシーンによって、「私が死んでしまったらもう睦月は立ち直れなくなる。」という事が読み取れる。つまり次の「嫌だ、嫌だよ」は単純に自分が死んでしまう事が嫌ということも読み取れるが、睦月にこれ以上そういう思いをさせるのは嫌という思いの方が、吹雪のキャラを計算に入れても筋の通った読み取りと言える。

 

~19:19

 成功体験から調子こいてピンチむかえるという展開はいいんだけど、ピンチ迎えた時の解決がワンパターン。

 

~20:00

 この一連のシーンは考察にて。

 

~last

 吹雪の抱きしめによって現実を受け入れ、睦月がやっと前に進む。黙って抱きしめる。また証左として防波堤には行かなくなる。

 夕日の光彩が美しい。

 

 

今回の考察

 今回は金剛が吹雪を救出した一連のシーンでの解釈について考察する。

 

実際のセリフ:吹雪「わ、わた」

 言おうとしていたセリフは一連のシーンを読んで「私、わかってなかった」であると考えた。

 自分自身が如月の死を受けた上で、改めて死を体験することで本当の死の怖さ(仲間に与えてしまう影響)を知ることができた。そして、睦月の気持ちを本当に理解していなかったということを自覚したと読み取れる。

 

実際のセリフ:金剛「大丈夫、ちゃんとわかりますよ」

 ここで金剛が吹雪の気持ちを読み取れていなかったというのは筋が通らないので、吹雪の言いそびれの内容は理解していると読み取れる。その上で、「大丈夫、私にもわからなかったということがわかる。そしてみんなちゃんと分かるように成長したんだ。」という二つの意味での、全肯定での「わかりますよ」と読み取れる。

 

実際のセリフ:吹雪(そうか、そうなんだ。)

 金剛の発言を受け、艦娘の皆が通る道であったことがわかり、みんなそういった恐怖と共に戦場に出ているという事が読み取れる。

 

実際のセリフ:吹雪「あの、金剛さん」

 金剛への感謝、また、金剛の睦月的トラウマからの成長について訪ねようとしていると読み取れる。

 

実際のセリフ:金剛「一気にキメまーす!」

 これは原作のボイスにあったものである可能性が高いと感じた。しかしながら、ここで原作ボイスをわざと入れることによってここでは、「金剛の艦娘の暗い部分を覆い隠すための底抜けに明るいキャラ」と「成長した吹雪への安心」を強調することができる効果がある。良。

 

 

総評

 4話もレベル高い!(ただし読み手のレベルも求められる。)

 4話を見て思い出したのが「風立ちぬ」であった。「風立ちぬ」は一般向け(ザコ向け)のキャチコピーとしては純愛ストーリーして読ませ、ちゃんと読み取れるやつには自己中二郎の美意識物語と読み取らせた。そしてその二者を巧みなメディア戦略によって両立させ、莫大な興行収入を叩きだした。

 一方で「艦これ」4話についてはそういったメディア戦略などできるはずもなく、その中で読み手を信頼した展開をしたのは評価できる。

 

 

点数付け(100点満点)

演出・作画(30点満点) 30点

 目線の演出は神でありあの演出によって長いギャグシーンも鬱話の裏返しであるということが読み取れる。戦闘シーンもワンパターンではあったが良。(また満点出しちゃったよ。。。)

脚本(30点満点) 30点

 金剛のシーンはもうちょっとセリフ言わせても良かった気はするが、それでも、キチンと文脈を読ませる内容を作っているのは良。

その他(40点満点) 40点

 読み手のリテラシーを信用した脚本・演出の姿勢はかなり評価できる!

 

合計100点!

 

艦隊これくしょん -艦これ- 3話「W島攻略作戦!」 視聴感想

主なスタッフ

監督 草川啓造

脚本 吉野弘幸

絵コンテ 玉木慎吾

演出 玉木慎吾

作画監督 本多美乃

 

視聴時感想

見て一時停止をしながら感想を書いてます。(時間は目安)

~OPまで

 オープニングパートは個人的には好きな演出。いきなりOPよりは好き。また提督との絡みから話が始まる感じはパターン化されたと言っていいのだろうか?

 

~OP終了まで

 特にOPに変化はなし。

 

~3:10

 吹雪の口調が変わるという設定を置く。キャラ2体追加。

 

~4:33

 秘書艦からの作戦行動の通達。吹雪はここで過去の失敗を振り返り「あう~」とか涙目しながら表現しているわけだが、何か場の空気と合っていない演出な気がして気になった。真面目な性格である吹雪が緊張している会議の場で「あう~」とかやっているよゆうがあるのだろうか?(いや、ない。)

 勝利確定?っぽいBGMが流れているがこれから作戦ということで盛り上げているのだろうか。

 

~5:50

 吹雪の戸惑いの心理描写をBGMも合わせながら上手く書いていると思う。

 

~6:33

 前回も使われていた日常系BGM。あまり意図はわからない。しかしながら日常シーンは動きが無い分音楽で補うしか無いのか?

 

~7:11

 睦月が吹雪に対して「吹雪ちゃんなら大丈夫だよ」って言ったくらいで吹雪が自信をつけるのはかなり物足りない。これ以前に吹雪が睦月に対して信頼をしているセリフがあれば「お前を信じる俺を信じろ」理論でこの自信の付け方に納得がいったりするのだがそういったセリフはない。

 

~8:53

 睦月の励ます理由については語られるものの、やはり何故吹雪が自信がついたかという説得性についてはややかける。睦月の話を展開したことにより睦月もまた、吹雪にとって大切な存在であることを強く意識付けした。

 

~10:30

 吹雪朝練から赤城に遭遇。赤城は「これがNBAだ」(元ネタはマイケル・ジョーダン流川楓が元ネタではない)と言わんばかりの、目をつぶっての皆中を披露。そして「ちゃんと練習していれば例え見えなくても当たる。自分を信じろ。(意訳)」と、今の吹雪にとっては「つまり私これでも練習不足なんだ」とも取れる的確なアドバイス。

 まあ、純粋な吹雪はそんなひねくれた捉え方をしないわけですが。

 しかしながら、このアドバイス純粋に「自信をもて。」と受け取ってもいい理由もある。それは吹雪の練習頻度の多さにある。というのも人は何故練習するのかといえば自信が無いからであり、吹雪の練習頻度の多さは「自信がない」という裏付けにはなる。

 

 ~11:22

 吹雪と睦月の本音をお互いに語らせる場面で、語っている時に顔をフレームから外させる演出は内面に入り込みやすくさせる効果があるためかなり好き。特に睦月の方は最初影のシルエットで手振りを表していた。

 

~13:20

 内容はそんなに深くないのであまり踏み込むことはしない。とりま艦娘であることは誇りですよって。ありがとうを言うのは大事ですよって。あんま吹雪に贈る言葉としては噛み合ってない気もする。

 朝日とのコントラストはかなり強調されてましたが、よかった。この話の見どころ演出では。

 

~13:46

 あーまた出た。いいと思ったシーンのあとにこういうのは萎えるな。。。

 

~14:20

 古典的死亡フラグにもはや感動すら覚えるレベル。ただ、赤城から「思いを伝えることはいつ死ぬかわからない艦娘にとって重要。」と前シーンで布石を置いているため丁寧な作りと言える。赤城の発言があまり吹雪の練習の対して噛み合っていなかったのはこのためだったと納得。

 

~14:43

 双眼鏡の演出は好き。アイディアとしては平凡かもだけど。

 

~15:15

 カメラワーク凝ってる感出してるけど僕は気に入らない。BGMは好き。

 

~15:51

 ふーんここ原画じゃなくて3Dで書くんだ。

 

~16:25

 あーもうこれ睦月死なないとダメですね。ここまでやって死なないとかは基本展開で行くならナシ。古典的な展開に対するアンチテーゼとして生かすというのはまあアリかもだけど、それをやるなら艦これ全体を通して1人も殺さないという展開が求められる。はてさて。

 

~17:33

 「発見されたよ、来る!」のところの動画良。驚きから戸惑いつつ覚悟をするというのが芝居で表現されている。

 

~17:49

 3Dのカメラワークは効果的に使うと迫力でる。

 

~17:57

 丁寧にフラグを積む睦月。

 

~18:56

 積みます。BGM良。

 

~19:51

 吹雪が睦月を救出。目のアップから横ドーンの展開は王道であり良。フラグ回収の死が望まれる。

 

~20:19

 吹雪が赤城のアドバイスによって成長。前半の練習を回収。またいい流れを作ることによってこれから起こるであろう悲劇が強調される。良。

 

~20:39

 しかし音楽いいな。

 

~21:25

 おや、、、睦月生存???

 

~21:44

 こっちか~~~~

 

~last

 喜んでたってことは港にいた方々は轟沈(or行方不明)を知らなかったってことですかねえ。

 「そのほうが残酷なこともある」というのはかなり言って欲しかったセリフ。良。

 長門の提督への報告とじゃれあってる2人を映すのは残酷さが強調されて良。鉄板演出。

 

 

総評

 艦これ3話結構いい!

 

 

今回の考察

 3話目にてキャラを殺すとかどっかで見たことあるが、いい意味での裏切り要素があり良。赤城の口上にて吹雪の話→睦月の話への変化させたのは良。2話→3話へのストーリー的つなぎが丁寧であったためこれからも丁寧なストーリー展開が期待される。次回のサブタイトルが明るい感じなのは鬱話フラグと受け取れる。

 この話が良すぎるだけに今後息切れしなければいいのだが。。。

 

点数付け(100点満点)

演出・作画(30点満点) 30点

 コントラストの演出。戦闘シーン。共に良。(このブログ的に3回目にして満点出しちゃっていいのかなあ。まあ、加点式みたいなとこあるからなあ)

脚本(30点満点) 30点

 裏切りの如月轟沈。前半の吹雪主眼から睦月主眼に切り替える赤城の口上共に良。(このブログ的に3回目にして満点出しちゃっていいのかなあ。まあ、加点式みたいなとこあるからなあ)

その他(40点満点) 30点

 今回も音楽音楽演出すばらしい!

 

合計90点!

 

艦隊これくしょん -艦これ- 2話「悖らず、恥じず、憾まず!」 視聴感想

主なスタッフ

監督 草川啓造

脚本 花田十輝

絵コンテ 草川啓造

演出 井畑翔太

作画監督 清水空翔、井畑翔太

 

再視聴時感想

1回ザーッと見てから、もう一度再生しながら感想を書いています。(時間は目安)

~OPまで

 走るところの手が正面の絵の時若干違うような気がしますが、カットごとの意思疎通が取れてなかったのでしょうか。

 

~OP終了まで

 OPアニメーションは最近流行りだと思われる実験的な演出は無く、昔ながらのオーソドックスな感じ。曲とのマッチングは平凡かそれよりやや悪いくらいか。3D演出はやはり思いが感じられる。

 

~5:08

 日常シーンではそれぞれのキャラを立たせているがまあ普通。

 

~5:50

 古典的カートゥーン的な柱へのぶつかりは好き。

 

~6:37

 前話での謎であった提督の吹雪に対する期待が解説された。1つフラグ回収。丁寧な作りといえると思う。

 

~7:26

 落ち込んている雰囲気の音楽がいいと思う。落ち込んでいる中にもポップな印象が持てる。

 

~9:20

 ワリと無理筋な風呂シーンへの導入。ブラかキャミかはワカランが上の下着はあるのね。おっぱい揺れはまあそこまで不自然はなかったので可。

 

~10:52

 艦これの設定追加。高速修復材は課金アイテムと思われ。修復時のBGMもオーソドックスな感じで好き。エロボイスの時に肩がちゃんと上がってたのは丁寧だと思いました。

 

~12:00

 赤城と一緒にメシを食う事によって、赤城が近い存在だと感じた吹雪はより一層赤城を目指す。

 

~12:50

 アイキャッチからの特訓。夜型のキャラによる夜特訓。更にはサブタイトル回収。この特訓によって更に吹雪の地道な努力が刷り込まれることに。こういった努力の刷り込は大事なことで、これをやっておくことによって終盤にかけての覚醒手法(特に練習とかはしてないけれどメンタル面での成長によって大きく能力が伸びる。)が生きてくる。

 眠りの前のBGMもいいと思う。1日の終わりって感じ。

 

~14:30

 朝のBGMも安定していいですね。今回はBGMチカラ入ってると思います。

 

~16:00

 日常シーンのBGMのテンポアップと会話のテンポアップがマッチングしててしかもそれが自然に行われててかなり( ・∀・)イイ!!。ここまでここまで見た中で1番のできかもしれない。また、セリフも艦これ原作における「いかに提督に媚を売っていく必要があるか」といった艦娘界隈における非常にシビアな話となっており、ポップなやりとりがメタファーとして感じられる点はかなり評価できると思う。

 

~16:55

 ライブシーンかと思いきやまさかの投げ出し。しかし理由が適当すぎて笑う。

 断られた後に吹雪がツッコミを入れる構図はちょっと気になったのが、朝礼台に立っている段階であんなに朝礼台周りに艦娘集まってたっけ??ってことくらい。まあ、僕の視聴スタイルとして致命的なミスとかあってもだからダメとかはそこまで激しくは思わない。わかりやすいところは他のパンピーがツッコんでくれるだろうし。

 「もう、わけわかんない」ってセリフには何かしらの意図を感じる。詳しくは今回の考察にて。

 

~17:47

 ちょっと謎BGMかも。あんまり絵と合わせての意図が汲めなかった。

 

~19:05

 特訓の理由と、再び吹雪の真面目な下積みの刷り込み。2話くらいであればやはりやり得な印象あり。

 

~19:40

 またBGMがいい。みんなで吹雪と共に頑張って行くという姿勢が感じ取れる。

 

~20:56

 BGMいい!クラシカルな特攻野郎Aチームって感じ。

 セリフ無しで絵と音楽だけで見せられるのはやっぱりプロのワザといったとこだと思う。

 

~21:09

 提督室での会話。カメラの動きからも提督=あなたの構図を上手く意識付けさせる。

 

~ED

 BGMがいい。サブタイトルを再び回収。ここでサブタイトルを再び回収させたのはかなり( ・∀・)イイ!!サブタイトルの回収の重みが中盤と終盤で違ってくるのは再回収の運びとしてかなり理想的だと言える。

 

~last

 あんまりEDの曲はすきじゃないな^^;

 

今回の考察

 「もう、わけわかんない」については何かキャラ推しを強要されている脚本サイドの叫びなのではと考えた。確かに直前のシーンでの絡みの脈絡には唐突な物があり、しかもそれが原作キャラのキャラ立たせのモノだあったとすれば「もう、わけわかんない」に合点がいく。吹雪の「それは私のセリフです」にも制作サイド側のよくわからない脚本を承認してしてしまっているという文脈と受け取れるのではないか。

 どちらにしろこのアニメのおけるプロデューサー権限は強そうだ。

 

点数付け(100点満点)

演出・作画(30点満点) 20点

 今回は日常シーン多めであまり動きのある原画は少なかったが安定感はあった。

脚本(30点満点) 25点

 サブタイトルを意識した展開や、艦娘のリアリティを投影したセリフも好感が持てる。

その他(40点満点) 30点

 今回は音楽回と言っていいほど音楽が素晴らしかったと思う。特にBGMとセリフのテンポアップの演出は奇跡的な演出だと思う。

 

合計75点。

艦隊これくしょん -艦これ- 1話「初めまして!司令官!」 視聴感想

視聴動機

最終話放送が終わってから何かと叩かれていたのと、周りでワリと持ち上げている人が多いので視聴することにした。

 

主なスタッフ

監督 草川啓造

脚本 花田十輝

絵コンテ 草川啓造、宮澤努

演出 本多美乃

作画監督 井出直美、松木麻友子

 

再視聴時感想

1回ザーッと見てから、もう一度再生しながら感想を書いています。(時間は目安)

~2:30

 艦これの世界観をざっくり紹介。この時点で動きのある艦むすは3Dで描いていく方針がわかる。メカメカしい部分と女の子の可愛さ的なものは、最近のTVアニメの3D技術ではワリと両立させるだけの技術は安定的に提供できるだろうから、妥当な選択と言える。あとは原画と3Dの切り替えをどうやってなじませていくかが腕の見せどころか?

 

~3:26

 吹雪登場。話は吹雪視点で描かれて行くのか。提督が登場。ゲームはやったことはないが提督=プレイヤーという前提知識はあったため視点構図がから提督=あなたの構図を意識させるということが伺える。同時期にやっていたアイドルマスターシンデレラガールズのPとは全く逆の路線といえる。

 

~4:28

 睦月登場。止め絵のパンと会話でのカット節約が見られる。他で重いカットを使っていくという意図が読み取れる。

 

~6:26

 夕立、三姉妹登場。キャラ紹介が続く。原作ゲームっぽいセリフが入っているがそこに対するこだわりは必要なのだろうか?

 

~7:24

 海上での戦闘シーン。やはり艦これの見どころはここと言っていいだろう。3D演出・動画のレベルが高い。

 

~9:00

 背景設定はかなり細かくて、戦争映画などで見る小物なども再現していていいと思った。素人目には違和感なく時代感を感じれる。

 

~10:30

 赤城登場。視聴前情報として弓シーンの対するツッコミがあったのは知った上で見てしまっているが、それを抜きにしても素人目には射るシーンは「なんかちがうなぁ」感を出すには十分だった。

 射った弓が戦闘機になる、という演出はキャラのディティール、戦闘シーンにおける迫力共に実現できる素晴らしい演出だと思う。

 

~11:30

 吹雪の赤城に対するあこがれという設定追加。百合キャラ追加。キャラ多すぎるためキャラ紹介が続く。

 パズドラとかもアニメ化したらこんな感じになるのか?妖怪ウォッチの様に何クールも続くアニメではなく、なおかつ原作ファンへの配慮が必要だと判断したためか、キャラ紹介がちょいちょいはさみ、テンポが悪い。全部のキャラの話を1クールで作るのは無理だろうし(オムニバスならなんとかなる?)この配慮は本当に必要だったのだろうか。(いや、ない。)

 

~13:30

 作戦内容~出撃まで。やっぱりキャラが多い。

 

~15:30

 出撃シーンはクオリティが高い。やはり見どころである。水しぶきは原画でやっているように見えるのでうまく3Dと調和が取れてて素晴らしいと思った。原画班と3D班の意思疎通を誰が取り持ってやっているかなどの制作プロセスが個人的には気になる。

 3Dは動きの正確性も魅力の1つではあるが、やはり大胆なカメラワークができるところが3Dの最も大きなメリットだろう。しかしながらカメラワークの演出はコンテ段階で決めているのだろうか?それとも3Dの演出段階で決めているのだろうか。ここも最近のTVアニメにおいて制作プロセスが気になるところ。

 

~16:30

 吹雪カミングアウト。話数内でのプチフラグ→高速回収の流れはとても好き。原画の場所と3Dの制作の場所が他の戦闘シーンなどに比べるとハッキリしてしまっている印象があるが、時間、お金が無い中で上手くなじませているという印象はもてる。

 一貫してパンツは見せない(穿いてない?)という方針の模様。咲-Saki-路線と言える。個人的な意見としては、パンツはワリと見せることによってそこに視聴者が囚われてしまうということもあり、パンツは見せない方が他に集中できるという風潮があると感じている。また、原作には無かった設定のようなものを勝手に追加してしまうのは原作ファンの逆鱗に触れかねないのでまさに丸い選択肢と言えるだろう。いとつ感想を述べさせてもらうとしたら、「逆にエロい」。

 

~17:30

 また原作のセリフらしきものが。中破?(原作やってないからワカラナイけど、ダメージを受けるたびに服が脱げていくといういかにもDMM的演出が原作内にあるという前知識はある。)状態もこれから各キャラ見せていくというノリが容易に想像できる。

 

~20:50

 短時間の間に「あぶな~い」→横からドーンの黄金パターンを繰り返すあたりはかなり単調感否めないが、黄金パターンを丁寧に作っている点は素直に評価できると思う。

 吹雪が砲撃のための構えを取る一連の動作で、予備動作で体全体を使って銃?を引き上げるのだが、ここまでその銃が重かったという演出は無かったため、ここだけ引き上げるに際し予備動作が入るのは違和感を感じる。まあ、アニメーションらしいと言えばそうらしいのだが。

 吹雪が爆風を受ける演出は素晴らしい!!爆風の中から吹雪の頭が意識できる。

 

~21:40

 漂うヒーロー見参感。モブキャラの「えっ!?赤城さん?」のセリフに若干の違和感を覚えつつも、動画、演出、音楽共にハイクオリティが続く。

 

~23:00

 赤城を弓を射るシーンでの、目のアップ→引きのフレームへの変更は個人的に大好きなカメラワークである。

 

~last

 回想と「無理だよね、私なんかじゃ・・・」のあと、司令官になにかハッパをかけられたのか赤城との一緒の艦隊を目指す事によって、当面のストーリーのゴールを設定。

 というか、司令官って誰?

 

総評

 キャラおおすぎぃ!原作知らなくてもまあ見れるかな。

 

今回の考察

 しかしながら、モブキャラのセリフの意外性の含意はどこにあるのだろうか?はたまた、原作でのセリフをただただ言わせただけなのだろうか?

 ここからは考察の域を出ないのだが、話の筋から捉えられる意外性としては「こんな雑魚戦なのに赤城級が出てきたぜ説」が濃厚だと考える。

 というのも、吹雪は実戦経験が無いことは提督は百も承知であり、その中で出撃させたわけである。提督に対する吹雪の出撃歴詐称という戦は完全に捨てきれる訳ではないが。

 では何故提督は吹雪を出撃させたのか?それは吹雪に何かしらの他を圧倒する能力がそなわっており、早く開花させるために思うに早く実践経験を積ませようという提督の思いがあったためであると考える。また、その提督の思惑を聞かされた赤城の吹雪を守るために万が一でも吹雪を殺してはいけないため雑魚戦えあったとしても赤城が出撃したと考える。となれば、以前吹雪が赤城を尋ねた時の「提督から話は聞いているわ。」というセリフもかなり合点がいく。

 

点数付け(100点満点)

演出・作画(30点満点) 25点

 3D、原画共にクオリティが高かったため。少々気になるところもあったため-5といったところ。

脚本(30点満点) 15点

 提督=あなた視点はワリと好き。しかしながら、多くのキャラの特徴とかいれなくてよかったと思う。

その他(40点満点) 0点

特に何も無かったため0点。

 

合計40点。

 

このブログについて。

最近アニメについてああだのこうだのいうことが多くなったので。じゃあまあ何かまとまった感じにしておくの悪くないな―と思いましてこのブログ立ち上げた次第。更新が続くかどうかはまるで未定。

アニメ以外のことはTwitterで済ます予定。